樹海に遊ぶ

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このHPで私が書く文章については、たとえ真剣に言っているような文体を使っていても、
「では、ひとつでたらめを聞かせよう。お前も、いいかげんに聞き流しておればよい」(荘子)のつもりでお読みください。

2006年12月01日(火) - 連敗

今日も損切りだ。このところずっと損切りばかりだ。私が買った値で天井をつけて売った値で底を打つ、こんなことがもう何回も続いている。今日の損切りで12連敗だ。3週間前の最近の利益が出た取引も含み益は大きく膨らんだものの確定できたのは雀の涙ほどの額で「損大利小」である。この利益が出た取引、保有期間は12連敗のどれよりも遥かに長く、「損切りは素早く、利食いはじっくり」は実行できているのであるが。

とはいえ、保有中の取引では利益がでているのもあるので資産残高は前回の書き込み時点からほとんど横這いを続けている。個別では動きまくってるのにトータルでは横這い。不気味である。

2006年11月21日(火) - トレンドに乗れたけど

掲示板に大きなトレンドが来ましたね、との書き込みがありました。10月24日の書き込みでしたが、10月から11月前半にかけて私の取引口座の残高は大いに上昇しました。9月後半にはかなり落ち込んで今年も結局全然儲からないのかな、と気分が沈んでいましたが、10月後半以降は今年の5月頃に記録した史上最高値を大きく更新する場面もありました。

ただし、現在は大分資金が減ってしまったので全然気分も盛り上がりません。10月の利益に貢献してまだ仕切ってない取引がいくつかあるのですが、これが仕切るときにはどれだけ利益を減らすのかという恐れの方が大きいです。今の所は5月の天井水準をはっきりと越えてるのですが、含み益が大きく膨らんでも仕切るときには大した利益にならなかった、というのは5月のときもそうでしたし、今回もそんな結果に終わるのでしょう。今回は個別に見れば大きな利益を上げられた取引は確かにあるのですが、その一方で最悪の損失に終わった取引が頻発してます。

2006年07月08日(土) - 待つ

待ちたくない気持ちは、食堂、取引、そして一般的な生活において高くつくことがあります。

-- エド・スィコータ(06/05/04 Waitingより)
トレンドフォローはドローダウンが大きいから使い物にならない、とよく批判に晒されます。しかし、ドローダウンの大きさは資金管理によるものですから、この批判は的外れなところがあります。ある運用者の最大ドローダウンが50%としても、仕掛ける枚数を半分にすれば最大ドローダウンは25%になりますし、仕掛ける枚数を少なくすればドローダウンの大きさなど好きな量に調整できます。

ただ、ドローダウンの時期が長い、ということならそれはトレンドフォローの性質と言えるかもしれません。実際に他の方法に比べてどうなのかということは調べてみないとなんとも言えませんが。短期取引、勝率の高い取引というのはドローダウンの時間を短くしたい、利益が出る喜びのときまで待ちたくない、という願望の現われなのではないでしょうか。

2006年06月30日(金) - ウップス

  • 仕掛け:前日の安値を下回る寄り付き、前日の安値まで戻ったら買い
  • 仕切り:終値で売り
  • (売り仕掛けはこの反対)
仕切り当日翌日
売買両方買い売り両方買い売り
取引数559270289559270289
平均損益(%)0.160.130.180.08-0.060.21
当日終値で仕切る場合、買いでも売りでも利益が出ます。出現回数も多く、ウップスはいい仕掛けの条件の一つとなる可能性を持っています。仕切りを翌日まで延ばすと、売りの利益は増えましたが買いはマイナスになりました。長期下げトレンドの影響を受けているのかもしれません。

2006年06月23日(金) - ギャップのスイングトレード

下離れギャップを買って翌日以降まで保有するとどうなるのでしょうか

  • 仕掛け:値下がりした次の日の始値が前日の終値より「A%」下回っていれば買い
  • 仕切り:仕掛け当日は保持。前日の終値より値下がりすれば売り
ギャップ幅(%)0.51.01.52.02.53.04.0
取引数2691304616943
平均損益(%)-0.05-0.18-0.250.230.521.13-0.78
ギャップ幅が2.0〜3.0%の場合にプラスになりました。ギャップ幅がそれなりに大きい場合、翌日以降に反動が起こりやすい傾向があるのでしょうか

2006年06月19日(月) - 値下がり翌日の下離れギャップ

5月末に最高値を更新した私の取引ですが、6月に入ってからその利益をほぼすべて吐き出して再び一進一退の状況に戻りました。3歩進んでは3歩下がりの繰り返しが去年以来ずっと続いている状況です。僅かに利益は出てはいるのですが。

さて、日経平均先物の研究の続きです。今回は下離れギャップを買う方法に、前日が値下がりした場合という条件を付け加えます。

  • 仕掛け:値下がりした次の日の始値が前日の終値より「A%」下回っていれば買い
  • 仕切り:前日の終値に達すればその時点で、達しなければ仕掛けた日の大引けで売る
ギャップ幅(%)0.51.01.52.02.53.04.0
取引数2691304616943
平均損益(%)0.00-0.10-0.31-0.27-0.49-0.17-1.28


ギャップ幅が1.0%以上の場合では必ずマイナスになりました。前日値下がりが下離れギャップの買いを有利にする要因にはならないようです。逆に売りを有利にする要因にはなりうるかもしれません。

2006年06月16日(金) - 大衆は寄り付きで買う

アメリカでは利益が出る下離れギャップを買う方法が日本市場では利益が出なかった。これは長期トレンドが原因ではないかと考えることができる。ネットバブル崩壊時でもなければアメリカ市場の長期トレンドは上昇であるが、私が使った日経平均指数データではデータ開始時の10年前と比べると現在は5000円(22.73%)のマイナスなのである。これでは買いの戦略で悪い数字が出るのも無理はない。

ただし、もし日経平均指数をバイアンドホールドしていたなら1営業日あたりの平均損益は-0.01%である。この数字を見ると長期トレンドがマイナスでも短期取引で買いを行ってもあまり影響を受けないのかな?とも思う。

さて、ギャップの発生とは関係なく全営業日の始値で買って終値で売ったら-0.05%となる。そして終値で買って翌日の始値で売ると+0.05%となる。寄り付きは割高で大引けは割安な値段がついているということなのである。ザラバ中の空売りを基本戦略としているサイトを見た記憶があるが、このあたりのデータの裏づけがあってそうしているのであろう。大衆は期待を持って寄り付きで買いを入れ不安を持って大引けで手仕舞う、ということなのだろうか?

2006年06月12日(月) - 日経平均先物の簡単な調査:ギャップの利用

私の取引の状況は5月末に一進一退の状況を脱して最高値を更新しました。久々の春ですね。

さて、今回は日経平均先物の価格データを使った簡単な調査をします。今日のところはごく簡単なものなので、日経平均先物を研究してるサイトでは発表済みのものだと思いますが、久々に取引システム用のプログラムを自分で書いてみました。なお、以降の記述で取引の成績を紹介するのに使う「平均損益」とは、例えば+1.00%の場合、10000円の銘柄を取引すれば100円の利益が出るということです。(スリッページや手数料などは無視)。

「ヘッジファンドの売買技術」という1年半ほど前に出た本には、簡単に自分で検証できそうな手法がいくつか載っています。この本の最初に紹介されるのがギャップを利用する手法です。基本は始値で大きく下げればそこで買う、という短期逆張りです。(元の本で対象となるのは個別銘柄ですが、今回は日経平均先物を対象にします)

  • 仕掛け:始値が前日終値から「A%」下がっていれば買い
  • 仕切り:前日の終値に達すればその時点で、達しなければ仕掛けた日の大引けで売る
ギャップ幅(%)0.51.01.52.02.53.04.0
取引数540229933821105
平均損益(%)-0.07-0.09-0.12-0.060.010.76-0.93


ほとんどの場合マイナスで、3.0%の場合は0.76%のプラスですが取引は1年に1回程度しか発生しません。さらに下げ幅を拡大して4.0%にすると全敗で-0.93%のマイナスとなりますから、下げ幅が大きくなるほどチャンスとも言えないようです。

2006年04月05日(水) - 儲かりまへんな

相変わらず私自身は一進一退です。見直すと今年に入ってから幾許かの利益は出てますが、黙って全投資資金で株価指数連動ファンドをバイアンドホールドしてた方が儲かるというレベルですね。

掲示板ので銘柄選択を間違えたのか、という質問がありました。確かに初めから対象外にしてる銘柄で大きなトレンドが発生してるものもありますが、チャートパターンが合わなかったために仕掛けなかったもので大きなトレンドが発生したものが幾つかありました。

2006年02月05日(日) - 現況

久々の更新です。現在の状況の報告をしたいと思います。10月以降は残念ながら不調で結局2005年はほとんどプラマイなしで終了しました。昨年は世間を騒がしている株式のみならず商品の方も大きなトレンドが発生したのですが、私のシステムはほとんど取り逃しました。年が明けてからも一進一退の状況は変わりません。波が来たかと思うと一気に去ってプラマイなしに逆戻りの繰り返しです。

まあダン・キャピタル・マネジメントなんかは昨年末時点で3年連続損失&深刻なドローダウンに陥っているそうですが、彼らよりはましだ、ということであんまり気にしないようにしてます。

掲示板で「非常に上手く、そして冷静にトレード出来ているということではないでしょうか」と書いてくださっていますが、規律どおりに、という意味では全く滞りなく取引を続けています。マーケットの魔術師の中にある文のように1日1回コンピュータプログラムを動かしてその指示どおりに注文を出してその日の取引は終了という毎日です。

2005年10月10日(月) - 心の平静を保つには

いつもどのようにして心の状態を保っているのですか?
私は最近はあまり取引の成績を見ないから心が乱れることも少ないのかな。実際、毎日成績の上下に一喜一憂するのは精神的に利益がないと思います。ドローダウンを経験してそれを乗りきって何年も取引し続けることを前提として今の戦略を採用しているのですから。

この問題については、宗教的・哲学的・心理学的なアプローチが大いに役に立つと思います。「信じる者は救われる」といった宗教にありがちな言葉も、ある意味では真実だと思います。このホームページでは今までほとんどその種の話題について触れてなかったのですが、老荘や禅、プロセス指向心理学といったものがエド・スィコータのホームページで話題になったことがあります。プロセス指向心理学についての入門書から次の記述を抜粋します。
痛みを取り去ろうとすればするほど、悪化するケースもしばしばある。そのような場合でも、私が痛みを増幅することで、人々はもっと気持ちよく、自分の病気と付き合うようになる。なぜなら、そうすることによって、病気が意味深い体験となるからである。「気づき」に向けて、たえず自分をプッシュし続けてくれるのだ。病気が人を目覚めさせるともいえる。一方、多くの人々が治療法を求めており、自分はただ症状から解放されたいだけなのだと言う。私は、もしそれが本当に求めているものなら、そうなさいということにしている−彼らにとって何が正しいかを私が知るよしもない。なんであれ、自分の好きなことを試してみるがいい。究極の治療法を試し、必要なことをすればよい。うまくいけばそれはそれですばらしい。しかしこういった治療法は、うまくいかないことが多い。20世紀の終わりに、不治の病を抱えて生きることが、その人個人の運命なのかもしれない。 -- 「ドリームボディ・ワーク」より
あと、トレンドフォロワーが運営するヘッジファンドの成績をよく見るのもいいかもしれません。彼らは堂々と損を出してますからいい気休めになるかもしれません。

2005年10月10日(月) - 仕掛けよりも仕切りよりも資金管理が大切

「ソフトな」システムはどのくらいリスクを冒せばばよいかについて決して触れません。あなたはどれくらいリスクを冒しますか?100%?、50%?、それとも2%?これは取引で成功するために最も大切な要素です。しかし、リスクについて不十分にしか触れていないなら、足に重りをつけて泳いでいるようなものです。しばらくはやっていけるでしょうが結局は負けるでしょう。

-- マイケル・コベル
投資関連の雑誌や入門書に出てくる戦略でも、分散投資しましょう、とか信用取引は控えておきましょう。とかいった形で資金管理には触れているものですが、勘で取引数を決めたり損をしたときに頭に血を上らせてドーンとナンピン買いをしていたのでは戦略本来の成績すら出せないでしょう。

2005年10月03日(月) - ドローダウンをいかに避けないか

親愛なるマイケル、私はあなたの本(「トレンドフォロー入門」)はせいぜい平凡にすぎないと思います。これが私の批判の理由です--あなたはドローダウン期間中の心の痛みのようなトレンドフォローの弱点を強調していません--例えば、2004年にジョン・ヘンリーは41%のドローダウンを被りました!

トレンドフォロワーにとってドローダウンは当たり前のことです。それは発生します。それは大きい収益へのプロセスの一部です。

-- マイケル・コベルのWEB
ダン、ヘンリーなど偉大なトレンドフォロワーはドローダウンの発生と消滅を経験してきました。また、彼らは、収益がドローダウン期間の後に発生することが多いことも知っています。恐らく、そのことが彼らが自らのシステムに留まることに役立ちます。良いときにはどのようにして大金を稼ぐのかと、ドローダウンのときにはどうして明らかに「死んだ」戦略で取引をし続けるほど愚かなのかと、皆が彼らについて驚くことに私はいつも驚きます。

不安定さこそが人生です。それを利用しなさい

- - タートルトレーダー
トレンドフォローを話題にしている掲示板でよく話題になるのがドローダウンの避け方です。「ブレイクアウトでどの日数にしたらいいのか」、「どの銘柄をシステムに組み込めばいいのか」、そのような質問の裏には「ドローダウンをいかに避けるか」という想いがあるように、私は思います。しかし、ドローダウンを避けないことが長持ちする秘訣なのかもしれません。

2005年10月03日(月) - 仕掛けよりも仕切りが大切

仕掛けシグナルは彼(コーラ瓶に話しかけることによって貰う「火星からのメッセージ」に従って仕掛けていた)の成功と何の関係もなかったことを私は知りました。彼の勝率は他のトレーダーと比べて良くはないのです。しかし、他のもっと「賢くて」有効な仕掛け法を持っている他のトレーダーが損をしていた間も、この狂った老トレーダーは一貫してお金を稼ぐことができているようでした。彼は単に嘲笑を避けようとする努力だけでうまくいくようになったのだ、と間もなく私は認識しました。負けている取引では傷つきやすいことを知っていたので、素早く見切り売りしました。利益が出ている取引は他のトレーダーからの嘲笑に対する盾になりました。そして、彼の正統でない方法が明らかにされるよりはるかに長い間それを持ち続けました。....私は勝ちトレーダーの仕掛けは簡単にだけ見て仕切り戦略を非常に慎重に調べることを学びました。私はとても幸せなことに、30年以上も前にそのコーラ瓶トレーダーから取引での成功は仕掛けではなく仕切りに左右されることを学びました。

-- チャック・ルボー(タートルトレーダー:Trading Messages From Mars By Chuck Le Beau)
ほとんど同じような話を「タートルズの秘密」か何かで読んだことがあります。確か、振り子の動きで仕掛けを決める「秘密のシステム」の話だったと思います。

仕掛けだけに注意を払ったシステムは不完全であり、取引システムにはマネーマネジメント・仕掛け・仕切りといった要素がありますがどれか一つだけに徹底的にこだわるよりも全ての要素に注意を払った方がいいシステムが出来やすい、ということなのでしょう。

2005年10月01日(土) - 現況

久々の更新です。私の状況報告などをしたいと思います。今年はまずまずの成績です。ヘッジファンドを運用する著名なトレンドフォロワーにとって今年は波乱万丈の年だったようで、特に4月当たりは最悪の状況(運用開始来最大のドローダウン)だった運用者も多かったようですが、私自身はそこまでの波乱は経験しませんでした。4月ぐらいまでは確かに成績上がらなかったけど年初来プラマイゼロぐらいでした。

ヘッジファンド運用者の成績をIASGで見ることができます。Campbell & Company,John W Henry,Chesapeake,DUNN Captial Management,Eckhardt Trading あたりが資産の大きい運用者として名を連ねています。

2005年04月19日(水) - 専業トレーダーの恐怖

私は専業のトレーダーになろうと今まで2回挑戦したことがあります。両方とも1年間成功した後で、当時の仕事に夢中でなくなり、もう仕事を必要としないと思ったときでした。両方とも約3ヶ月続きました。そしてその3ヶ月間の私の取引は最も悲惨でした。前回の3ヶ月間以来、私は他に2つの事業を開始して取引には週あたり1,2時間しか使っていません。どう思いますか?私は再び順調になっています。

私は、取引に余分な時間を費やすと取引過剰になってそれ以外の時期では経験したことのない圧倒的なパニックの気持ちを持つようになることを認識するようになりました。他の優先事項に取り組むことで忙しいとき、毎日の相場の動きの雑音を全てシャットアウトして、よくトレンドを見れるようになるようです。

Ed Sekyota's Web Reader -- First Time You've Heard This?
私も、専業になると、その日稼げないことで永遠に稼げないことではないのかという恐怖にかられることが確かに多かったです。

2005年04月05日(火) - システム

数週間前、私は有名なトレンドフォロワーの事務所に居ました。彼らはその日およそ55ドルで原油を買っていました。このトレーダーは、「高値」で取引することがどれ程困難なことであるかを述べました。どんな歴史観をもってしても55ドルというのは史上最高値に近いのですが、このトレーダーは天井となる値段は分からないので、彼にとっての最善策は自らの取引システムに従って55ドルで原油を買うことでした。

-- Michael Covel / Crude Higher; Confusion Persists より
今日は頂いたメールに答えます。
システムトレードのシステムとはどんなことを言っているのですか たとえばチャートに自分なりの規則に従った線を引きその形を見て今までのトレードとの相違点を見つけて確立のいいときにトレードするとかですか
「システム」という言葉の定義は人それぞれです。広い意味にとればシステム取引でない取引はありません。しかし、私にとっての「システム」は、あらかじめ「いつどの銘柄を何株買う(売る)か」のルールが明確に決まっている取引のことをいいます。

2005年03月29日(火) - 自己責任

SVOp(主語、動詞、目的語、現在時制)で書き直すことを考えてみましょう。

オリジナル:私は出席することができないでしょう。

現在時制:私は出席することができません。

SVOp:私は出席しないことを選択します。

注:最後の文で、あなたは責任をとって自らの選択を発表しています。

注:自らの意図を隠し、責任を避け、コミットメントを延期し、人々を誤らせるためなどのために、あなたの文法をSVOpから離して下さい。

Ed Sekyota -- Mon, 16 Aug 2004 Tribe Meeting on August 19th より
現在時制とSVOpの差が分かりにくいが、英語では「〜できない」というところは「be able to」という助動詞にあたるものを使っていて、そこを「choose to」という動詞に変更している。

先日の「運」で、自己責任にしすぎということを書いたばかりなので矛盾するような感じがあるのだが、そちらの方で言いたかったことはたまたま現われた結果で投資戦略の善悪を判断するのは早計すぎるということ、今回言いたいのはあらゆる行動は自分の意思の表れである、ということである。そして、「〜できない」「〜とされている」といった言葉を使うことによって隠している意思をはっきりさせることがエド・スィコータのWEBでかなり重要なテーマ(良いトレーディングを行っていくために重要)になっている。この隠している意図を充たすために儲からない投資戦略を選択する、という結果になるのだろう。

「〜できない」という言葉は投資談義でよく登場する。そして、今回引用したエド・スィコータの言葉に従えば、「できない」ということは、「自分の意思でしないことを選択している」、ということになるだろう。

2005年03月23日(水) - 受け入れること

我々が受け入れない物が我々をどれほど支配するかついて、あなたが話していたことを私は覚えています。重要なことは、物事をありのままに受け入れること、人をありのままに受け入れることです。これらのことは私にはとても衝撃的なことでした。ここに私が知ったばかりの話があります。そして、それを読みながらあなたが教えてくれたことについて考えます。

「....私が子供の頃、私のお父さんはずっと私を非難していました。そして、私のいつもの疑問は、「なぜ彼はありのままの私を受け入れないのか」ということでした。私が認識していなかったことは、私が彼に注意し続ける限り私は文字どおり完全に破壊的な過程の中に居続けるということでした。

ブレイクスルーは10年後のことでした。もちろん私の父は私を非難し続けていました。そして、私は、彼にそれを止めてほしいと思い続けていました。つまり、私は彼に変わってほしいと思い続けていました。私は私が彼にして欲しいと思っていたことを正確に彼に対して行っていた、ということを認識することによってブレイクスルーが訪れました。すなわち、私は彼に変わって欲しかったのです。それは私に対する彼の立場と同じでした。

この認識は私が彼についてそれまで考えていたすべてのことを逆転させたものでした。私を叩きのめすほどのことでした。そこに至るには時間がかかりました。1984年の始め、それは父が死ぬ6ヶ月前のことでした。その6ヶ月で、私の父と私は関係をよくすることができました。そして、これがそのようなことが起こった経緯です:

私が彼を受け入れていないことを認めると、 -- 明確に、私は彼が私を受け入れないことを受け入れていませんでした -- 彼が私を受け入れないことも含めて父を正確にありのままに受け入れることに私は決めました。私は父に対してより寛大になりました。というのは、もはや私は彼に変わって欲しくなくなったからです。父が私を非難し続けても私は気分を害しなくなりました。彼に変わって欲しいと思う必要があるでしょうか?

私の父は、この寛大さが私の彼への態度から発生することに気づきました。彼ははっきりとそれに気づきました。というのは、私の話し方、行動、態度に表れ始めたからです。どうなったと思いますか?思わぬことが起こりました。私の父は寛大さに応え始めました。私に寛大に行動し始めました。

彼を変えようとして何年も私の頭を壁に打ち続けたことは機能しませんでした。しかし、ありのままの彼を受け入れて抵抗を止めると、突然に我々の関係のすべてが変わりました。

ブレイクスルーは彼や私自身の行動を変えることからは起こらず、現実をありのままに受け入れることによって起こったことに注目してください。」

-- Ed Sekota ウェブサイトの読者 FAQ(2004/8/1 "Acceptance")より

2005年03月14日(月) - 運

極端な状況での一見ランダムな出来事やまさしく思いがけない出来事がしばしば投資成績の主要な決定要因になりますが、私たちはこういった不確実な出来事を軽く扱い過ぎのようです。私たちは、勝ったときは運ではなく技術のおかげだと考え、負けたときはランダム性を過小評価して雑音にすぎないものを意味のあるものと混同します。ゲームを続けるために、トレーダーは未知でランダムな相場の動きを予期して最大損失を最小化しなければなりません。私たちは、自分自身を自分の投資の最大の敵にする行動バイアスの犠牲になるためにランダムさに騙されています。私たちは、まれな出来事を過小評価して自分自身の能力に大きな自身を持つために相場のランダム性を制御できるという幻想を持ってしまいます。何人かの投資家はまれな出来事が必要とされる理由:それは起こる可能性があるが少ない出来事である、のためにそれを無視します。このようなまれな出来事は多くの場合、「今回は違う」という主張で無視されます。何人かの投資家は生き残りに関わるランダムさを過小評価します。トレーダー(または会社)が長年生き残っているという事実は必ずしもそのトレーダーが達人であることを意味しません。--恐らくはただの幸運です。

Mark S. Rzepczynski
投資の世界には「投資は自己責任」という言葉があるが、「自己責任」という言葉を重視し過ぎて、私たちが住む社会において成功(失敗)を自分にはどうにもできないこと、例えば運のせいにすることはいけないことであるとする風潮がある。しかし、このような風潮は、成功時に有頂天になり過ぎたり、不調時に不必要に自分を追い詰めたりして、その結果正しく物事を見ることを妨げていることがあるのではないだろうか。

2005年03月07日(月)-- 短期取引

一般的に、高頻度取引では減少しない取引費用に反して潜在的利益が減少します。取引費用が些細な要因になる十分長い時間枠−日足、もっと長い1年足、2年足のような−のチャートで取引することを考えてみましょう。

-- エド・スィコータのFAQより

うまく行っている短期トレーダーは存在します。彼らは、自らのスタイルが困難だとエドに同意するでしょう。短期になるほど、難しい行動、素晴らしいデータ、複雑なシステムが必要となります。偉大な短期機械的トレーダーになることはトレンドフォローとは違うことですが、習得しにくいスタイルです。

-- www.michaelcovel.com より

2005年03月01日(火)-- 大きな損失を避けるには?

質問:どのようにして、あなたは1987年の公社債やコーヒー相場のような状況が資産に大きく影響することを防ぎますか?

回答:1987年の債券のような状況を防止する方法はありません--しかし、システム検証で数学的に、TTPで感情的に、それ持ちこたえる方法はあります。

-- エド・スィコータのFAQより

2005年02月28日(月)-- 厳しい条件

いかに相場を専業にして安定して勝ち続けることが難しいことか。[xx]のおっしゃられているように1.2年は運良く勝ち続けることはあっても何年にも渡ってコンスタントに毎月利益を上げ続けることが出来るのは100人の中で数人いるかどうかというのは本当でしょう。
またそれが出来なければ他に職業を持たず専業になるのは無理でしょう。

-- ネット掲示板
こんな厳しい条件だとトレンドフォロワーは全滅です。おそらく他の分野(ファンダメンタル分析など)の何十年もの実績を誇る有名投資家も多くが失格になるでしょう。

2005年02月16日(火)-- トレンドフォロー入門 トレンドの魔術師たちの売買戦略と成功の秘密

タートルトレーダーがしばしば紹介していたトレンドフォローに関する本の日本語版が出版されたようだ。一冊をトレンドフォロー戦略に当てた本としては「タートルズの秘密」「アダムス・セオリー」がある程度だが、実際にこの戦略を使用しているトレーダーの成績分析などはこの本独自のもので期待できる。結局トレンドフォローは技術的なことよりも使い続けられるかどうかのほうが遥かに重要で、使い続けられるかどうかは成績の推移に満足できるかどうかにかかっていると思う。

ただ、この本の紹介文の「一貫した利益」は無茶苦茶誤解を生みそうな言葉ではある。

2005年02月15日(火)-- ゾーン

ゾーンとは、失敗の恐れから完全に離れて行動するその瞬間です。この現在時制行動スタイルは、あなたの物理的身体部位を燃やすように設定します。あなたの心身は完全に注意深くて行動に貪欲です。この心身相乗作用のハイオクタン状態では、あなたは目的を果たすことに集中しているので、そこから道を外すときのみ真空のような気分であると感じます。ゾーンにいるとき、あなたは現在のみを考えて行動するので、過去や将来への感情を持たずに行動します。何も考えなければ、あなたはそのときの作業のみに専念できます。ゾーンに達しているとき、あなたと目標の間を妨げるものは何もありません。ゾーンは非常に貴重です。報酬は無限です。

-- ジム・ファニン
成功をおさめるための最高の心理状態は、この文で示したような将来の結果に囚われずに目の前にある作業に集中している状態であろう。

2005年02月14日(月)-- 長い目で見た投資

トレンドフォローの目標の1つは、「リスク」や「リスキー」という言葉についていい説明ができるようになることです。何かが「リスキー」という言うだけでは何の意味もありません。トレンドフォローを理解しない人(や、その戦略の成功を認めることを拒否する人)に、トレンドフォローを無視する方が良いと思わせる簡単な方法は、「トレンドフォローはリスキーだ」と言うことです。

私たちは利益を得るためにはリスクを冒さなければなりません。リスクを冒さなければ利益もありません。Riskは四文字単語ではありません。その例は?トレンドフォロワーは毎月彼らの冒した「リスク」に見合った利益を上げるわけではありません。決してそういうことはありません。トレンドフォロワーは毎月利益を上げることを予定していません。トレンドフォロワーは勝つ月と同じくらいの負ける月を経験します。あなたはそのことが怖いですか?怖がるべきではありません。少なくとも、トレンドフォロワーは何ヶ月も損失を被ったままになることがあることを理解して認めています。一方、毎月の好調な利益を約束する人はまやかしです。

2005年1月のトレンドフォローの成績を見てください。ほとんどのトレンドフォロワーが損失を被りました。「おお、私のトレンドフォロー戦略は1ヶ月間お金を稼げなかった。それはもう機能しないに違いない!」とあなたが思わなかったことを私は望みます。1月だけの成績を見て判断を下そうとしないでください--それはばかげています。多くのプロのトレンドフォロワーによる10年間の(月ごとの)成績を見てください--そこに本当の洞察があります。

-- Michael Covel

2005年02月07日(月)-- 小標本バイアス

Michael Covelのブログより

トレーダーとしての私の仕事は、バイアスを理解してそれを利用した取り引きをすることです。いろいろなバイアスがあります。最も一般的なものは小標本バイアスです。毎日1000ドル失うか1-1000ドル稼ぐかの可能性があるとしましょう。多くのトレーダーは非常に安定した収入を示しますが、自分自身をだましているかもしれません。というのは、自分の成績をよく見ていないからです。シャープレシオは充分な指標ではありません。オプション取引でも同様のバイアスがあります。普通アウト・オブ・ザ・マネー・オプションを売っているショートプレミアムオプションのトレーダーは、日々のバイアスに従ってお金を稼いでいってその後に吹き飛ばされます。数ベーシスポイントのためにリスクを冒す債券トレーダーも同じです。あなたはシャープ・レシオで自分を騙すことができます。そして、すべての金融専門家をも騙すことができます。しかし、二度破産した経験豊かなシカゴのトレーダーを騙すことはできません。

-- Nassim Taleb
トレーダーの技術的な意味での最もありがちな間違いは、彼が言うような少数の例から存在しない魔法の法則を見つけ出してしまうことであろう。そして、その魔法の法則はまばゆいほどの安定した利益を誇るものであることが多い。「シャープレシオが高い=安定した利益を出す=利益は偶然ではない=将来もあてになる」ということを前提にした検証方法を推奨している本が結構ある。それも専門的な本に。しかし、「シャープレシオが高い=安定した利益を出す=過去の特殊な状況にあてはめすぎ=将来はあてにならない」という結果になりがちである。

2005年01月28日(金)-- 幸福感

先日ディスカバリー・チャンネルで放送された番組の中で、世界中の人々の幸福感を研究している教授がその結果について次のようなことを言っていました。

  • 幸福を感じるうえで物質主義は妨げになります。物質の充足を何よりも優先させる人々は貧富の差に関わらず幸福感が低めでした
  • 食事と健康管理が十分なら幸福感は大きく上昇します。ただしそれを求める原動力となるのは怒りや不安などの負の感情です。
  • 負の感情は私達に最悪の状況の回避を促します。人が悲しみや恐怖を感じても適切に行動できるのはそのためです。最高に幸福な人々であろうとすべての瞬間が幸福なわけではありません。時折負の感情を抱きながらも前向きな気持ちを保っているから幸せなのです
国別の調査では日本人の幸福感は平均よりも低めでした(最低クラスなのは政情が不安な国)。また、経済状況を考慮すると最低クラスに近い状態(経済的に恵まれてるのに幸福感が低い)でした。最も幸福感が高いのは中南米系の人々でした。番組ではインドの貧しい家庭にカメラが入り、家族が自分達は幸せだと言っていました。先日のインド旅行の際、その貧しさを憐れんだ日本人旅行客の発言をよく耳にしましたが(これは発展途上国と言われる国を旅行したときに共通するものですが)、案外と彼らの方が幸せなのかもしれません。

お金は健康な生活を送るのに必要なだけのものは確かに必要だけれどそれ以上のものを追い求めることはかえって幸福感を削ぐ結果になる。ということでしょうか。相場における技術の必要性もこんなものではないかと思うのです。

2005年01月27日(木)-- 勝ちたいがめに

ジャマイカのボブスレーチームの奮闘を描いた有名な映画「クール・ランニング」を見た。コーチは現役時代に不正行為をして処分を受けていたことがあったのだが、そのことを選手に問われたときの答えが「勝ちたかったから」というものであった。スポーツで勝ちたいという気持ちは相場で稼ぎたいという気持ちと同じようなものだろう。誰もが持つ気持ちではあるが強すぎると破滅への道となる。勝ちたい、負けたくないという気持ちは、相場では毎日利益が出ないと気がすまないというようなことになってしまう。

悲しいことに、機関投資家やコンサルタントはいつまでも同じ誤りをすることを運命づけられていて、彼らは皆リスクのない収益を欲しがります。先物運用ファンドやヘッジファンドは伝統的な資産運用を行うものではありません--リスク管理を行うものです。投資家は代わりにリスクをとってもらうために私たちを雇うべきであり、私たちは顧客が求めるレベルのリスクを取るのが仕事です。例えば、投資家が1000万ドル所持していて年率1%の損益を求めるなら私達はそれを正しく行います。しかし、収益は予測できません!

-- デヴィッド・ハーディング

2005年01月27日(木)

以下のメールへの回答です

長尾慎太郎氏のトレンドフォローのDVD¥52500円は見たのでしょうか、もし見たのなら・・・役に立つのかそれも教えて下さい
私はDVD(ビデオ)を購入したりセミナーに参加したことはありませんので、何とも言えません。

2005年01月24日(月) - 海外の先物

以下のメールへの回答です

海外先物取引というブローカーがいくつかあるのですが、かなり怖いのです、農林水産省等も、海外先物ブローカーのあまりにも多い詐欺まがいのトラブルに、注意を喚起しています。 どこか、信用できる海外先物ブローカーがあるのでしょうか?そういう情報が乗っているWEBサイトがあるのでしょうか、もしその手の情報が、あるなら教えて下さい。よろしくお願いします
トラブルになっているのは海外先物取引の斡旋を謳い文句に揚げている日本の会社である場合が多いようです。まっとうな米国の先物ブローカーは米国先物協会の認可を受けているものですので、そういう会社であれば、日本の商品先物ブローカーと同様の信用はできるものと思われます。

アメリカのヤフーなどで検索して前の方に出てくる会社は米国でも有名なんだろうな、とかそういう判断はできると思います。

2005年01月21日(金) - オリジナル・タートルズ

昨年末に触れた「オリジナル・タートルズ」について。「ヘッジファンドの売買技術-利益を勝ち取るための相関性のない20の戦略とテクニック」では、そういうことを名乗ってるあやしげなグループはいくつもある、ということだそうなので、そのつもりで。とはいえ、技術的なことに限ればそれほど的外れではないと思ったので(判断は自ら検証してからというのは言うまでもないないことだが)、とりあげることにする。

元ファイルは37ページのPDFファイルになっているが、技術的なものを要約すると以下のようなものになる。

  • 銘柄選択:流動性の高い先物銘柄からいくつか選ぶ
  • タイミング:損切りポイントを設定した上での長期、短期の2種類のブレイクアウトシステム(X日高値を上に抜いたら買い、など)。同一グループの銘柄で同時にシグナルが発生したときしたときはトレンドが最も強い銘柄を仕掛ける
  • 増し玉:利益が乗った玉には増し玉を行う
  • 資金管理:1回の仕掛けには資金の2%を賭けるようにする。建て玉総数の制限を設けてリスクの取り過ぎを防ぐ。資産が減ったときには取引量を減少幅の2倍減らすことによって破産リスクを減らす
  • 実際に注文を出すときの戦術:あらかじめ逆指値注文を出しておくのではなく、シグナルが発生したときに適切な指値注文を出すことによってスリッページによる被害を最小にする。相場が大きく動いているときにはしばらく待つことによってよい値段で取引ができるようになる
あくまでもトレンドフォロー戦略の一例と思っていただければ幸いである。

Infoseek 楽天isweb

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